テレビアニメ

ON AIR 情報キャストインタビュー踊ってみよう!ピザ パスタ ピザグダンス楽曲情報

キャストインタビュー コニ役 新井里美さん

Carino Coni

————新井さんの中では、カリーノ・コニとはどういう作品になりましたか。
新井:はい。初めて、このオーディションのお話を頂いたときに、絶対にやりたいと思いました。
————そうおっしゃっていましたよね。
新井:ええ、もう絶対にやるぞと決めていました。はい。
————それはなんで。
新井:まずコニちゃん、しゃべらないじゃないですか。なんだろな、台詞もないし、こう、あってもイタリア語の造語ということでしたし。
————カリーノ語って言います。
新井:そうですね、カリーノ語ですね。今まで十年以上声優のお仕事をやらせていただいたんですけれども、これは初めての挑戦だなと思ったので、すごくやりたかったんです。なので、実際にこうやってやらせていただけて本当に、すごく幸せですし、でもおわっちゃうのでさみしいです。ずっと、ずっとずっとやりたいなと思うような作品で。
————コニは5歳くらいの男の子ですけど、もしご自身にコニのようなお子さんがいたらどう思いますか。

Carino Coni

新井:コニちゃんは、そうですね、うちの息子ももう4歳になるんですけど、そうですね、コニちゃん、ちょっと不思議な子でありますよね。
————不思議な子?
新井:ええ、そうだな、でも、初めてコニちゃんに会った時よりもずいぶん彼が理解できるようには今なったんですけども。初めて出会った時は、この子はいったい何者なんだと思いました。急に踊りだしたりもしますし、でも、今は、コニちゃんのことだいぶよくわかるようになって、なんというか、ただ気持ちの表現の仕方がちょっと他の子と違うだけで、すごくこう、やさしい子というか、ユニークな子、だと思いました。こういう子いてもいいなと思いました。
————実際にコニみたいなお子さんは身近にいらっしゃいますか。
新井:いません、いません。いないですね。ちょっとやっぱり変わってますよね。
————変わってますよね。新井さんのお芝居見てて、非常にコニのキャラと新井さんが似てるなと思っていました。コニって、そもそも自由な子じゃないですか。他人の気持ちよりも自分の気持ちがまずあって、それに正直に生きている、で、新井さんのお芝居も、監督のディレクションはありますけど、ご自由にやられてるなという感じがね、すごい近い、シンクロしているなと僕は思っています。
新井:それはあるかもしれません。監督にも「自由に」って言っていただきましたし、上手くやろうとか、画にしっかり合わせようとかいう気持ちは全くなく、コニちゃんやらせてもらってました。
————新井さんの素がそのままが出ているんじゃないかっていう気もするんですけど。
新井:はい、急に踊りだすのもなんか、すんなり入ってくるようになりました。最初はなんで急に踊りだしたんだろうと思ってたんですけど、その急な踊りも今はすごく自分にしっくりくる感じになってまして。
————今日は踊ってましたね。
新井:ブースの中は、丸見えですよね。なんか自然に体も動いちゃうし、確かにそういう意味でコニちゃんと似てるかもしれません。マイク前ですし、カメラで、向こうにも見えてるってわかってるんですけど、どうでもいいやって感じですね。はい、そうなんですよね。
————今回はお一人で何役もこなしていただいたり、カリーノ語の創作など難しいお願いをたくさんしているんですけど、難しいと思ったり、楽しかったことなど、正直な感想を頂ければと思います。
新井:はい。ええと、正直難しくなかったです。
————難しくなかった!?
新井:はい。確かに最初オーディションの時、カリーノ語って言われても、うわ、これ大丈夫かなって思ったんですけども、実際には、カタカナで書いていただいたりして、で、これを自分流にアレンジすればいいんだなと思ったら、あぁ別に難しいことはないなと思って、腑に落ちたんです。ちょっとそうだな、さっきもあったな、「コンソメコンソメ」です。

Carino Coni

————「コンソメをとんこつ」って直しましたね。
新井:そうなんです。
————それはスープしばり。
新井:スープしばりで、こう自由に、あ、じゃあ「コンソメ、とんこつ!」と思ってこうひらめいたので、「とんこつとんこつ」にしてみました。ええ、そういう風にこう、カリーノ語もしばりはないので、ええ、なのでこう思いついたことをこう自由に、こう、のせさせてもらっている感じがあって、全然難しくなかったです。
————それを難しいなと思う方も多いんじゃないかと、僕らは思ってたので。
新井:ああ、そうですか。ええ、そうですね、全然ですね。カタカナで書いていただいたっていうのはアレンジしやすかったっていうのはありますね。
————それは、イタリア語を混ぜてって…
新井:そうですね。イタリア語に起こしてもらったというか。はい、なのでこれをアレンジする楽しみもありました。
————楽しかったですね。
新井:とっても楽しかったですね。
————好きなキャラはいますか。
新井:ああ、そうですね、やっぱりセルさんは良いですね。
ビアンカちゃんみたいなこういう女の子は何回かやらせていただいたことあるんですけども、セルさんみたいなこう「あ~、ん~」みたいな、そういう役初めてだったですし、台詞っていうか本当に「音」、体に響く「音」だけで、感情表現するっていうのが楽しくて、セルさん、胃のあたりに響く音なんです。私的に。
————胃に響く?

Carino Coni

新井:そう、胃に響く声なんです。セルさんって。だからなんかやってるとこう、自分が本当にこう蛇というか、ちょっと大きめの蛇になったような感じでできるんですね。それが、ああ、おもしろい感覚だなと思って。だからセルさんはやってて楽しかったですし、あとそうだなあ、あと彼が好きです。フランコさん。ええ、彼がけなげで好きです。でもやっぱり一番はトビーが好きです。うーん、確かに、藤村さんと別々に録ってるんですけど、でももう声が聞こえてくるんです、一緒にやってると。あの弱々しくて、ちっちゃいトビーの声が、聞こえてきて、もう突き飛ばすと申し訳ないなと思いつつも、バーンって(笑)。
————結構やってますよね。
新井:結構突き飛ばしました。踊りながらとか。ああ、もう、トビーがやっぱり好きですね。あの、ちっちゃくて弱々しいのに、強い。
————彼は、メンタルは強そうですよね。
新井:そうですね、くじけないと思いました。なんかもう、あげたらきりがないくらい好きなキャラがたくさんです。
————収録前に、テンション上げるために何かしてます?ご自分で。
新井:ええと、そうですね。何もしなくてもあがります。コニ。♪~最初のタイトルが出てきて、コニが横でぴょこぴょこ踊ってるのをみると、自然に入ってきますね。あのタイトルがいいんだなと思いました。
————タイトルに声をあててますけど、あれも完全に新井さんのアドリブ、っていうか自由な世界ですよね。
新井:そうですね。勝手に湧いてきます。
————ですよね。監督の指示ありませんからね。あそこは。
新井:そうですね。なんだろな、やってるうちにどんどん変わってきますし、自分でも何がでてくるかわからないです。たぶんそういうのは、たぶんコニちゃんがのりうつってるというか、そんな感じなんですかね。

Carino Coni

————コニのお芝居って大半がリアクションですよね。
新井:そうですね。90%以上がそうですね。台詞しゃべったのって、「トビー」っていうくらいですね。あと「かわいい」って。
————言葉の表現の幅を狭めてますから、彼に関しては。
新井:でも狭まってなかったでした。
————それは新井さんが広げてるんだと思いますよ。
新井:ありがとうございます。はい。
————カリーノ・コニの一押しのポイントを教えてください。それとファンの皆さんに一言。
新井:はい。わあ、もうなんだろう、見てもらったら大丈夫ですよ。のめりこむことは間違いなしです。画にだまされて、かわいいかわいい作品なんだろうなと思ったら痛い目見ますね。
————そうですよね。
新井:そうですよね。あのふわふわの毛糸玉から「ぎゅーん」ってこうとんがったのが出てくる感じですよね。
————とがってますよね。
新井:ね。この間、こんなお話しさせていただいて、その表現がぴったりだなと思っていました。かわいいもの好きの若い女の子たちが、うわってなる顔を思い浮かべると楽しくておかしくてしょうがないですね。なので、うちの坊やは、どはまりしてますね。やっぱりこう、楽しみ方というか、楽しませ方が、こう一辺倒ではないというのがすごいと思いますね。
————アベ監督に関しての感想をお願いします。
新井:アベ監督、普通じゃないですね。もう、どうなっているんだろうって感じですね。頭の中が。
————髪型も、もじゃもじゃですけどね。
新井:もじゃもじゃよかったですね。すごく似合ってました。どうしてこういうストーリーが思いつくんだろうって感じですね。
3話でいきなりやられたじゃないですか、犬が。

Carino Coni

————ゾンビ犬。
新井:うわぁって、あれでコニやばいぞって思ったんですけど、ちょいちょいそういうドカーンっていうの投げ込んできますね。
————やんちゃな遊びがいっぱい。
新井:そうなんですよね。かとおもいきや、きゅんとくるお話だったり、かわいいエピソードがあったりとか、いろんな要素を…
————たくさんいろんな要素が入ってますね。
新井:あとやっぱり忘れられないのは、ハリーのギターですよね。まさかあそこまでとがると思わなかったので。ここまで振り切った作品になるとは思わなかったです。最高です。
————確か新井さん、ミニチュアの撮影にもいらして。
新井:はい、お邪魔しました。
————結構、ミニチュアを愛着もって見ていましたよね。
新井:そうなんです。今までアニメの制作現場見せていただいたこと何回かあったんですけど、でもこうして実際にミニチュアの家具を作ったり、コニちゃん作ったり、あとおうち、木、時計、時計台、すべてが愛しいと思いました。こうやって、コニちゃん作ってくださっているんだなと思ったら、本当に幸せです。やらせていただいて。
————ありがとうございます。
新井:とんでもないです。どうもありがとうございました。
新井里美

新井里美プロフィール

名前 : 新井 里美
出身 : 埼玉県
職業 : 声優、ナレーター

オフィシャルサイト
http://arai-satomi.com/

一覧に戻る